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すいか屋日記/迷い.com
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模型とSFのヒト(?)酋のイタタタタな日記。「すいか屋日記」から改称してもっとアレな感じで。2010-05-05から「すいか屋日記/大航海時代」から改称してもっともっとアレな感じで(駄目じゃん)
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感想 映画「聲の形」

2016/09/19 09:03
原作はよまないまま観てきて、これはすごいものを観てしまった、と思いながら帰宅して早々にヒロインの描写について批判を読んでしまったので(またもっともな批判だとも思ったので)、しばしうんうん考えこむ。
§
すでに大反響の原作であるので、ネタバレとかは気にしなくていいと思うので、どんどん思いつくまま書いていく。
そもそも、ヒロイン肖子が、主人公である石田に恋愛感情を抱くようになる過程というのが、まるで描写されていない。弓絃が石田と交流を深めているあいだに、突然、恋愛感情を持つに至っている(というか、おそらくは、再会した時点で、まだ自覚はないが、恋愛感情を抱いていた、という話なのだとおもうが)。と、いうこともあって、それまでの背景事情を無視したとしても、その部分は非常に唐突な印象であったから、小学生時代のいじめを考えると、なおさら、なんでそんな話になるのか?というのは理解しがたいというのは、鑑賞中にも気になった部分だった。
ただ、鑑賞中は結絃が寧ろ後押しをしていくので、実際、肖子は恋愛感情をもっているし、端から見て、後押しをして変ではない、という話だったのだろうと納得してみることにした訳である。
§
なので、イジメも差別も容認する、いじめた側に都合のいいヒロインであり、ひいては作品自体がそういう判断を是としているということだという批判について、弁明しようにも、弁明の余地というかとっかかりすらないのは事実で、つまりこの点については間違いなく、素直に批判されて仕方がないし、真っ先にそこの部分についてもっと気にしなかったことについて、受け手として鈍感すぎたことも反省した次第である。
§
この作品は、あくまで主人公の石田の物語であることが貫かれていると思うのだが、結果、ヒロインの心情が、おそらく意図的にはっきりしないように描かれている(主人公が当惑するのみである)ことも、ヒロインが加害者にとって都合のよい存在となってしまっていることを助長している訳なので、そういう意味でも批判について応えることのできない作品ではあろう。
§
さて、批判は批判として受け止めて、今後も考えるとして、僕自身が鑑賞中におおいに心を鷲掴みされたのも事実なので、そこら辺はそこら辺で書いておきたい。
§
この映画は、主人公の罪と罰と贖罪の話で、なかでも贖罪とはなんぞや?という部分を中心に僕は鑑賞していたようにおもう。
§
罪の部分は包み隠さずに描写されていて、自分がイジメのターゲットになるまで、そもそも罪悪感があるように描かれていない。初めて自分がやったことを顧みるのも、母子家庭で経済的に苦しいなか、母親が弁済を迫られることになることに思い至ったからであって、ヒロインへの仕打ちを反省したのではないあたりまで徹底していて、一切、主人公の行動に同情できない。
また、周囲の人間についてもイジメを見て見ぬふりをしたあげくに、親から訴えられると主犯格主人公をスケープゴートにすべく怒声をあげて追い込む担任教師を筆頭にだれひとり救いにならない。好きになれない。
§
罰については因果応報、一転して主人公がその後延々とイジメを受け続ける、という形でえがかれている。スケープゴートとなった主人公への周囲の人間の保身の目的でのイジメが行われているのだから、間違っても公正な罰ではないのだが、実際にいじめていた側におこることとしては説得力があるし、起点が自らのイジメにあることがはっきりしているために、主人公は自己批判をくりかえすに至る契機としては自然にかんじられる。ついに自分には生きている価値がないと自殺を決意し、未遂にいたることで、観ている側としては一定の禊ぎが済んだものと感じられる部分でもある。
§
とはいえ、罰がこういう形であってよいのか?ということにはもちろん戸惑いは残るのだが、一方で、実際の刑事罰は本当に公正な罰として成立しているのか?ということについては、量刑の公平性の根拠ともども常々疑問に思っているところであるので、全面的に否定しづらいことも、あらためて感じた部分である。
あるいは、この、罰の期間をへて、主人公は贖罪を意識することになるところで、罰を受け、一般的な用法としては「罪を償った」とされる状況の後に、贖罪が始まるところに、罰が教育としてしか成り立ち得ないことが裏返しとして描かれているようにも感じる。
§
僕自身が自分が叩けばホコリがでる身であるという認識であって、そういった自分とほんとうに対峙しているのだろうかとは、かねて思ってはいたのである。とはいえ、最近はそういった自己への否定的な感情をめったに抱くこともなくなっていたので、贖罪を思いつく主人公というものは自分の誤魔化しを指摘されているようで、ナガツカくんや弓絃がいなかったら、観ていることはいっそう苦痛だっただろう。あるいは作者も描き進めるにあたって、彼、彼女は必要だったにちがいない。
とはいえ、彼、彼女もまた、善人とは言い切れないのだが。
§
脱線するが、そういう意味では、ヒロインの祖母はあまりに理想的に過ぎる描かれ方で困ったのだが、ヒロインの母親を育てたのも彼女のようであり、彼女もまた、なにがしか問題を抱えている人間だったことは、間違いなかろうとは思う。
§
さて、贖罪といいながら、なんとなく主人公が赦されていく展開になっていくのだが、寧ろこここそがこの映画を熱心に観てしまったポイントである。
僕は人が罪の贖いに心情として正面から向き合うことは根本的には無理であると思ってきた。ゆえに、制度として強制的に賠償や服役という形で贖罪を規定する現在のありかたを肯定しているのだが、他方、で、罪を償ったはずのものたちがしかし、社会に出てからもずっと犯罪者として扱われること、逆に、罰を受けたものの多くが結局は反省してはいないことなども伝聞しており、解決がなされていない認識も持ってきた。
この映画では(というか、同様のテーマの作品は最初から避けてきただけかもしれないが)、贖罪が心情として他人と正面から向き合うことでしかなされ得ないこととして描かれている。つまりは、贖罪とは、罪人がなになすかというよりは周囲が罪人を受け入れることであるという描写でもある。
アニメーションのちからもあろうが、受容という行程について思い巡らせられたことで、僕としては目が離せなくなったわけである。
§
映画は最終的には、主人公とヒロインが加害者と被害者の立場を交換することになる事件によって、直接の加害者と被害者の葛藤を強制終了させる荒技によって、周囲の人間が主人公を受容したくなることに違和感を持たせない工夫を凝らしてしまうので、ややズルいなと思わないでもなかったが、現実問題としてはこんなにキレイにまとまることがない以上、お話を終わらせることができないからここは仕方がないかと考えて、劇場をあとにしたわけである。
§
主人公は救われてよかったのか?という視点はあろうし、僕もそういう気持ちはあるのだが、では、贖罪は不可能であるという結論になってしまってもいいのか?ということでもある。もちろん、ここですぐに結論は出ないけれども、二時間の映画としては充分に問題提起を感じることができたと考えている。
§
さて、で、贖罪の受容としてかんがえたときに(凶悪犯罪の服役囚と結婚するはなしなどはまたはなしが違ってきてしまうのだろうがそんなことも思い浮かんでしまって)、ヒロインが主人公に恋愛感情を抱くイベントの位置づけがまた難しくなってしまうのである。恋愛感情が葛藤に先立って存在するのだから、受容のはなしにとっては邪魔になってしまう。
先験的な恋愛感情でも設定してあげなければ週刊連載漫画としては読んでる方が耐えきれないということも考えたりはするが、やはり、作劇上の都合に終始してしまうかなあ。
§
さて、おはなしとしてはここまでにして、アニメーション映画としてなんだが、ライブアクションから逃げることができないたぐいの作品であり、京都アニメーションであるからつくれた映画かなとは思った。いや、例えばシャフト/新房作品であればべつのアプローチがあったであろうことは想像に難くないけれども。
で、そういったライブアクションの積み重ねの作品であってもアニメーション映画として作る方が適切である場合もあるのだな、という気持ちである。まあ、また、実写映画版もつくられるのかもしれないが、実写版であれば大幅に改編を迫られるように、直感的には感じる。
§
おしまい。
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感想「シン・ゴジラ」

2016/07/30 22:12
二年ぶりくらい?ネタバレ感想を書きたくなったよ。
§
実際問題として、驚くほどゴジラみてないおっさんなので、そのつもりで。
ビデオ、テレビ放映含めて、ゴジラがらみというと
ゴジラ
空の大怪獣ラドン
モスラ対ゴジラ(のび太の恐竜併映版)
三大怪獣地球最大の決戦
ゴジラ対メカゴジラ
メカゴジラの逆襲
ゴジラ(1984)
ゴジラVSキングギドラ
ゴジラVSモスラ
ゴジラVSメカゴジラ
ゴジラVSスペースゴジラ
ゴジラVSデストロイア
ゴジラ2000ミレニアム
ゴジラxモスラxメカゴジラ 東京SOS
Godzilla(ローランド・エメリッヒ版)
Godzilla(ギャレス・エドワーズ版)
しかみてないはず
§
でまあ、だれにきいてもこれはあかんやろうなあ、というところからいうと、冒頭のガヤが下手で、わざとらしいのはだいぶマイナスで、ええ、失敗したかなあみたいな不安にさいなまれた。
あとまあ、お約束なんだけど、明朝のテロップはやりすぎな印象はあるよね。
ただ、テロップは適切につかえてて、あれで要らない尺が大幅に削れてるのもホントだとも思うので。
§
お遊びが過ぎるといえば、なんといっても平泉成で、あれ、このメンツで平泉成でてないとかありえなくない?と思ったであろう一部のファンだけに向けた登場シーンは圧巻だった。「あ!この後頭部!」「この声は!」「やっぱり平泉成!やった!!」...という一部ファンの気持ちを前提にしたカット割りとか、何考えてんだこのカントクは?という世界。まあ、やられた!ってきもちよくおもったんだけどね。オチまで平泉成がもってっちゃったし。
§
まあ、平泉成にかぎらずそっち系の役者さんを惜しみなくぶちこんでて、そういうキャストも悪乗りと言えば悪乗り。でも榎本明の官房長官は外せないし(以下略)。
で、あ、ピエール瀧でてないや、これで出てれば完ぺきだったのになあ、とか思ってたら、直後に迷彩服着て出てきたので大変うれしかった。。
§
あと、これは宣伝詐欺だとおもうんだけど、どう見てもヒロインが石原さとみじゃなくて市川実日子なのが、市川実日子好きとしては大変盛り上がった。
いいなあ、あの市川実日子はいいなあ。
§
で、これは怒られるかもしれないけれど、この映画、脚本だけ読んだら興味深くはあっても)おそらく面白くない。台詞回しにしても、テーマ性にしてもなんというか青臭い。生っぽい。
でも、それだけに、映画における脚本は、あくまで設計図、見取り図だということがよくわかる映画のようにも思う。
出来上がったフィルムはおそらく脚本のとおりなんだけど、まったく印象は変わってくる。
ぶっちゃけ、ゴジラを倒す最後の切り札の作戦とか、話だけ切り離すともちろんてんでめちゃくちゃなんだけど、ああやって順を踏んで映像におこされると、それでなっとくするしかなくなってしまう。
全体に脚本だけ追っていくと、いかにもおたくむけアニメっぽい、中二病気味の「はいはいあれね」みたいな設定をつないでいるだけにも思えてくるのではないか(その辺は映像だけ追っかけてもにたようなもので、カット単位では、はいはいあれあれ的な映像の積み重ねになっている印象である)。
ではあるのだけれど、映画として編集されると、ただただ面白くなっている。そんな映画かなあと。
§
今回のゴジラの設定なんか、VSデストロイア版のゴジラとデストロイアをまぜたような話でしかないといわれればそれまでなんだけど、実際に折り紙されたりすると、うううん!ってうなっちゃうしかないじゃない。なんかそういうディティール描写のこだわりが、残念レベルの基本設定をひっくり返してしまう気持ちよさが魅力の映画だったのかな?
§
ゴジラといえば冒頭の第1形態の残念さもたいそうイカしていて、あれがゴジラ?え?予告のあれは?と思いながらも、わあ、かわいい、これはこれで怖いみたいな気持ちになって好きです。
後半の歴代最高クラスの破壊をほしいままにする姿ももちろんほれぼれするけど。
§
というかねえ、すごく当たり前にゴジラがいてさ、真っ昼間にロングショットでぼーっと突っ立ってたり、尻尾が頭上をビューって横切ったりって、ものすごく当たり前のカットのはずなんだけど、実際には初めて見る映像っていう、そういう映画でもあったか。
ギャレス版でもあんな当たり前の映像が実は撮れてない。
§
撮れてないというか、撮ってないんだろうね。ギャレス版なら家族の話、今までの東宝版なら超兵器(スーパーXとか)の描写に使っていた尺を単にゴジラがそこにいることの描写に回している印象。
それはこれまでできなかったから、超兵器をだしていたのかもしれないけれど。
ゴジラの強さを描くのに、単に莫大な被害で表現する、それだけのことができるようになるのに、どれだけのブレークスルーが必要だったのか。
§
今回、庵野秀明というひとはほんとに糞真面目なカントクなんだなあと、そうおもった次第。
§
蛇足かもしれないけれど、今回、ヒロシマ=核兵器の話、自衛隊の投入をいろんなヒトが渋っちゃう話なんかは、僕の感覚では、現時点の世論からみるとサヨク的にみられても仕方ないかな?批判を受けないかな?とちょっと心配だったんだけど、これは必ずしも庵野秀明の思想の反映というのではなくて、現行法制を前提に役所に綿密に取材していくと、こういう話にしかできなかったのだろうし、それよりなにより、第1作のリブートという立ち位置からは、第1作のテーマから逸脱することはヒトの企画にのっかった映像作家としては許されないことだったんだろうと想像してる。そういう意味でも糞真面目なヒトだなあと。
§
ラストの無人機の大編隊から、通勤電車と建機が大活躍する展開は、ある意味流行を追いかけたものでもあろうし、第1作の「オキシジェンデストロイヤー」の当時としてのリアリティを現代的に表現したものかもしれないなどともかんがえたんだけど、なにより、絵面が痛快だよね。ゴジラの逆襲で列車をくわえたゴジラのスチールへのアンサーっぽくもあり。
§
とまれ、この映画で残念だったのは、なんといっても生ョ範義が他界してしまっていたことなんだけれど。どんなシン・ゴジラを描いたんだろうなあ…
§
もういちど、今度はIMAXでみたいと思う次第。4DXなかなかよかったけどね。なんか集中力が増す感じの演出だったと思う。

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感想:ガガーリン 世界を変えた108分

2014/12/23 19:43
例によって、敬称略、ネタバレありで感想。
§
いやもう。
ライトスタッフ観たことがあるもんで、アレと比べたときの全体的に感じずにはおれない、強烈な「貧しさ」がなんもかんも覆い尽くしてる感じで、そういう意味で、目頭が熱くなるしか。
コリョロフとガガーリンの近さ。
自動車すらない、ガガーリンの両親の住んでいる近辺。
大都会モスクワの人々の垢抜けなさ。
なにもかもが、あまりにも、貧しい。
§
ライトスタッフが砂漠のミューロック乾湖を舞台にしているのに対して、凍てつくロシアが舞台というのも物悲しいし、アメリカではあり得ないような(手探りとはいえ)人命無視すれすれの飛行士選抜、飛行士同士が餞別でくれるのが、お菓子だったり、知識としてはしってたけれども、実際に映像化されてしまうと、これで宇宙に行ってしまうことにびっくりするというかなんというか。
もうなんというか、小物というか機器類なんかいちいち古くて、それだけでもかわいそうになってくる。
でまた、そもそも、脚本も演出も地味でオーソドックスなうえに、今日日のIMAXだのなんだの見慣れた目にはさすがに古くさいフィルムに画質もあって、ホントに古い映画を観てる気分に。
§
他方、コリョロフとかフルシチョフの率直さ、人間味なんかは、ライトスタッフにはなかったもので、それがまた米ソの決定的な差を感じさせられて。ああ、そりゃ、NASAには勝てないよね、勝たしてあげたくなるけど、などと考えたのだった…
§
正直にいうと、けっして大作でもないし、もしかしたら、映画として佳作ともいえないのかもしれないけれども、美しく輝くボストークの勇姿や(ほんとにかっこいい)ガガーリンのよめはんの可愛らしさ、犬たちの可愛さを何度も観たくなる、そんな映画なんじゃないかと。
パッケージで出たら買っちゃうな…
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感想:宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

2014/12/06 21:30
例によってネタバレあり、敬称略で感想。
§
全体に、テレビ本編から、さらに手慣れてきたというか、かなり満足度高いんじゃないかな。
ドラマの配分的には、文句なしというか。
結局、無印ヤマトのリメイクだからいろいろ言われるけれど、さらば以降のリメイクなら、誰もが手放しで褒めるようになりそうな。
§
ではあるんだけれど、えー、また、精神攻撃かよ、とか、ちょいとげんなりしたのも本当。まあ、新見ちゃんの、ハーフパンツスーツに免じて、そこは、触れまい。
でもなぁ。
テレビ本編でもそうだったけど、大量に犠牲者が出てから、対策を明らかにしてるのに、真田さんが、ニヤリってあれはどうなの。
あんな真田さんは僕認めない。
ガトランティスは、ともかく、ガミラス何人やられた?それで、やったー!かったぞ!って。
どうなの?
§
バーガーみたいな差別主義者が、変心する、心の動きも、ちょっと食い足りない。
古代君オーラ炸裂で、メロメロなのか。いや、死んだ彼女のソックリさんにほだされたのはわかってんだけど。
§
戦闘シーンは、景気よくてプラモが欲しくなる、いいフィルムだったし、ガトランティスのイヤらしさも、悪役としてはステロタイプで、よかったかな。
§
あと、どうでもいいが、森雪のいいところが、全然感じられなくなっていくな、とか。
§
出だしとラストの地球の追い詰められた状況は、ほろり、
としてしまった。石塚運昇にまけたきもするが。
§
ただ、ヤマトは、ああいう、極限状態に向き合ったときの話であるべきで、どうにも、その重さが感じられない。いや、実は、さらばの、頃、すでに、そうだったとは思うが…
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感想:インターステラー

2014/11/22 21:56
ネタバレ感想書きたかったので、久しぶりにブログ更新。
いつものように敬称略。
§
でまあ、古い古いSFだよね。
レムをハリウッド映画にした感じ? 画面のディティールが今風な分、際立って古い。
ワームホールの向こうに行ってからの行き当たりばったりぶりとか。パシフィックリムかよ、っていう。しかもあれは、意識的にやってるだろうに。
でもさ、こういうの、観たことはなかったのよ。びっくりするほど。
だから、ダサいとこ含めて、大興奮しながら見てた。
オチとか、集大成だよね。
うわ、マジ?いつのSFよ、これ、てなもんだけど、映画としては、観たことなかったでしょ?実は。
でもさ、何度も、いいたいけど、一度でいいから観ておきたかった「SF映画」だよなあっていう。わかってほしい。この気持ち。
§
マーフィーがめちゃくちゃかわいいのがまた、わかってんなあ。
あの子が人類を救う展開だから、ベタベタでも、映画としては最高なのだ。
§
まあ、SFとしちゃいろいろなあ…ヤマカンでなんとかなるスイングバイとか「きたきたきた」だし、そんなにブラックホールの近所だったら潮汐力でとんでもないことになってるくらいわかるじゃん、とか。
ある意味、ゼログラビティよりあれだった。
§
映像と、音楽の清潔さで、映画は名作に、化けるってことかな、とか。
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感想:GODZILLA ゴジラ(2014)

2014/07/26 14:52
忘れないうちにゴジラ(2014)の感想。例によってネタバレあり、敬称略
§
まず始めに、とにかく四の五の言わずにみてきなさい、と。
それだけの価値はある。
§
でまぁ、素晴らしい映画なので、手放しで褒めて終わりなんだけど(笑) どうしてもいいたいことが…
§
なんだろうね、あの、この映画って、日本じゃ絶対にでてくることはないよね。予算だけじゃなくて。
§
まず、かっこよくてたまらないイントロ(あの、検閲で墨塗りされるクレジットとかもう、どうしようかと思うほどだ)はともかく、開幕いきなり思ったのが「いや、僕は、ゴジラを観に来たんだけど…」っていう違和感で。
だってほれ、アレはどうかんがえても「空の大怪獣 ラドン」だよね?
§
まぁ、そういうわけで、ものすごい悪口をいうと、今度のゴジラはラドンと平成ガメラを混ぜてゴジラを配役し直した映画、なんだよな。
ムットーの夫婦とかもう、完全にラドン。最後、キラウエア火山に突っ込んで終わらせるためにハワイにいったのかと(笑)
僕は日本の怪獣映画のベストはラドンだとおもっているのであるが、平成ガメラにもちゃんと目配りしてて、よく言えば、怪獣映画の一番いいところをよくわかっている脚本だなあと思った次第。
§
ただ、いかにもけなしているわけだけど、実際、1984以降のゴジラ映画だって、多かれ少なかれ旧作からの孫引きはやっているわけで、仕切り直しの第一作としては、むしろ当たり前の手法なんだろうとは思う。
なんというか、ストイックに、怪獣映画のエッセンスだけで映画を撮ろうとした結果なんだろうし。
でも、これを、日本でやれるか、というとやれないよね?と思った次第。
§
この映画はでも、911〜311をあえてなぞっているあたりは頑張ってるわけで、これがアメリカで大人気なのも、単にゴジラがいいかんじだったからってだけでもないんだろうと。
§
ゴジラはアメリカンな親父の面構えで、バタ臭くはあったけれど、ある意味昭和ゴジラのイメージに近かったな。
スクールバスの運ちゃんが、あ、あれってゴジラがワイヤー支えててくれてるんじゃないの?!って気がついてアクセルを踏むシーンがすごく好き。
いや、じっさいにホントにゴジラがそう思ったかどうかは曖昧にしててそれもいいんだけれど。
§
で、この映画で一番感銘をうけたのはIMAX3Dを、奥行きというか、巨大感を出すためだけに使い切ってるところ。ゼロ・グラビティはもちろん、いままでみてきたアバター始め10本くらいの3D映画が、飛び出すことを利用してたのに、3Dなんだから、へっこませることもできるんじゃん?っていうのはかなり素晴らしい着想だったんじゃないか。これなら2Dとの違和感も少ないし。
§
もうひとつ、これがいちばんいいたかったんだけど、渡辺謙演じる芹澤博士。日本人のイメージを煎じつめたようなキャラクターになってて、やられたなあと。
最初、かれがよくわかんなかったとき、まわりがGODZILLAっていってるなかひとり「ゴジラ」っていってるのが、単なる日本人らしさの演出で微笑ましい、かるいギャグっぽく思ってたんだけど「あなたの信じるゴジラ」発言から、あれ、これは違うなと。
あれは、調和と「流れ」「空気」を大事にする日本人にとっての「ゴジラ」、あるべき方向に導く、空気の代弁者ともいうべき「正しい」ゴジラと、アメリカ人にとってのCoolで無敵のGODZILLAの対比なんだろうなと思ったのね。
目の前にある、迫る危機を、リスクを押してでも無茶でも何とかしようとするアメリカ人と、少しだけ目を瞑ることで、あるべき流れに戻ることを望む日本人っていう対比。広島の原爆の投下時間でとまった懐中時計も含めて、日本人のメンタリティ=ゴジラとはなにか、ということを伝えるために、渡辺謙は「ゴジラ」と呼ぶのだなあと。
だから、ともすれば淡白とおもえるくらいストイックに怪獣同士が暴れる猛威を丹念に描いて怪獣に勝つアメリカ人という姿はけっして描かない。そういうことなのかなと。
§
エメリッヒのゴジラ、じつは結構好きなんだよ。ただ、今回のをみると、なんであれが怪獣映画ではないのか、よくわかった。日本人なのに、僕(苦笑
§
あるいはでも、流れに任せるのをよしとする日本人は、やや消えつつあるかもね…
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感想:劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語

2013/10/26 22:52
観てきたよ、まどマギ新編。
例によって(って久しぶりすぎだが)ネタバレあり!敬称略で感想。
§
でまあ、初日の夕飯時の回で観てきたんだけど、いやあ、福岡市&周辺で(久留米でも北九州でも公開されてるからね?)こんなにオタクがおるんだなあと、大変心強くなった。
もっとどうどうと生きてていいんだな、僕は。
ウェヒヒ。
§
でまあ、最初に言いたいんだけど、これは、まどかマギカじゃないよね。
ほむらマギカ。
まああ、タイトルでいきなりネタバレするけどな、それじゃ。
§
で、いや、うーん。
あれって、じつはハッピーエンド、ではあるんだよなあ。
みてたみんなが、そう思ったに違いない。あの「うぇあー…」みたいなため息が館内全体から出たとこみると。
そうなんだよな。テレビ版のラストの方がよっぽど酷くて、だれにとってもつらい。
たしかに、まどかは清廉なニンゲンなのでああいう決着をつけるしかなかったんだろうけど、あれじゃねえ。じっさい、すごくキレイなラストではあるんだけど。
§
劇中、中盤の、やっぱり、これって、まどかも辛いんだよね?っていう、ほむらの確認の時点で、計画はしてたんだなあって。
いや、たしかに、ほむほむ、すごい表情だし、まどかは騙されたまんまだし…なんだけど、テレビのラストでも、ほむらはひたすら辛いには違いないわけで。
§
そもそも、ほむらが魔法少女になる時の願いって、まどかを助けて、じゃなくて、ほむらがまどかを助ける立ち位置で、出会いをやり直したいっていう、かなりゆがんだ願いだったわけで、テレビのラストは、じつは、願いがかなってなかったんだよな。
今回初めて願いが成就したと言えなくもない。
ちゅうか、ああ、虚淵玄のなかでは、ほむらってああいう歪んだニンゲンだという理解だったのかあ、とも。ほか4人が素直すぎなんかもしれんが。
§
ラストが重すぎたんで、つい、ラストばっかり語りたくなるけど、2時間ずーっとだれずにガッツンガッツン活劇していて、アタマがさがったよ。
でまあ、30分おきに大逆転で、がんがん素直にミスリードされ続けてたんで、くたびれた(笑)心地よい疲れだ…
§
前半、えんえんとみんなも観たかった楽しくてワイワイの魔法少女活動(5人揃い踏み最高)を、あり得ないほどてんこ盛りでやった上で、鬱展開になってからいきなりの超絶銃撃戦だの、目を奪われっぱなし。あそこまでやられると、どこで話が落とされるのかがまったく見えなくて、ガッツリ騙されるのも無理もない。
§
僕多分、後半失速してても、前半だけでお腹いっぱい、大満足できたくしたとおもう。
もう可愛すぎる。
かわいいだけのキュウべぇとかなあ。
§
一番意外だったのは、ひとみがかなりクローズアップされてたことかなあ。
あの子はガヤではなかったんだなあっていう(笑)
§
しかしまあ、とにかくイヌカレーとイヌカレーを実現したスタッフは本当に素晴らしい。脚本がもしも全然ダメでも、あの映像だけでもお金出す価値ありだなあ。
なんというか、いま、よそが競っているのとは完全に別次元のところを追い求めているので、それがとても気持ちがよかった。
いや、よそと同じ土俵の部分でもすごいハイレベルだったけどね。なんかいもみたい。
§
あと、予告編で全て見せてるのもすごい。
あの予告編みて内容想像できなかったけど。
§
OPで結末が全部語られてるのもすごかったな。テレビもそうだったんだけど、今回はとくに、納得だった。
§
こんな感じかなあ。
なんだろうなあ、あと、変な話だけど、庵野秀明がエヴァでためらってる遣り口がなんか見えた気もする。
§
とりあえず、みんなもっとハッピーエンドになってほしいんで、続編つくってほしいんだけど、どうやったら、あの世界でもっとハッピーエンドにできるかわかんない。うーん。
§
そうそう、あと、虚淵玄、本当にSFリスペクトしてるんだなあとも。
とても、SFだったとおもう。理詰めの落ちだったし。
あれはあれでキレイなおちなんだよなあ。あんだけ綺麗に落ちたテレビの続編なので、あれはりっぱだった。
§
もう一回、劇場に見に行きたいと思ってるけど、いけるかなー。
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